私たちについて

私たちについて

日本最古の道として知られる「山の辺の道」。
その途中に、西山塚古墳のふもとに佇む古民家を譲り受けました。

長い間、空き家だったこの家に、地元の人々や全国からの仲間たちの手が加わり、cofuniaとして、新たな営みがはじまりました。

ここは、日本で初めて、古墳のふもとに泊まれる宿。ただ“泊まる”だけではない、自然と共に暮らす感覚をもう一度取り戻す場所です。

暮らしの原点

古代といまをつなぐ、共生のかたち

火を起こし、土をこね、水を汲み、草木とともに生きる——
便利なものがなかった時代、人は自然のリズムと調和しながら暮らしていました。

ここには、“ないからこそ、自分の手でつくる”という知恵が生きていました。その記憶は、私たちの身体の奥深くに、静かに受け継がれています。

ないなら、作ればいい。もともと私たちは、”つくる力”を持っている。

ふと立ち止まり、忘れかけていた感覚に、はっとする。

古代と今が静かに交わるこの地で、
原点に還る時間を。

cofuniaは、そんな願いを込めた宿です。

五感と五行でめぐる

見る、聞く、香る、触れる、味わう

=「五感」で感じる


木、火、土、金、水

=「五行」の空間 五感で感じる人々の息づかい、古代の思想「陰陽五行」の思想で自然の巡りに触れる。

奈良の古代から現代の暮らしにつながる時の流れを感じる旅をお楽しみください。

ロゴに込めた想い

cofuniaのロゴマークは、西山塚古墳から着想を得た、やわらかな円環のフォルム。それは、土の中から時をこえて現れた古代の装飾品のように、古代の営みと、今を生きる私たちをつなぐ、記憶のかたちです。

中心にあるのは、西山塚古墳。そこから四方に広がる4つの「c」に込めた想いは、「共に生きる(co-existence)」という選択。それぞれの「c」には、建物・果樹・山・花のシンボルが宿り、この土地に根づく暮らしとつながりを象徴しています。

建物:コミュニティとのつながり
果樹:生産者への配慮
山:風景との調和
花:自然との共生

スタッフ紹介

前田 知里(Maeda Chisato)
株式会社 cofunia 共同代表

オランダの農業大学院でアグロエコロジーを専攻。在学中は、アジアの山岳民族に伝わる伝統農法と民族植物学を研究。薬草との出会いをきっかけに奈良へ移住し、植物の知恵と暮らしを探求する場として「里山文庫」を開設。2020年、西山塚古墳の麓にある古民家を譲り受けたことを機に、古墳再生プロジェクトをスタート。集まったメンバーとともに「古墳を未来へつなぐ場」としてcofuniaを立ち上げる。

高野 琢巳(Takano Takumi)
株式会社 cofunia 共同代表

Apple日本法人にて、30年以上にわたり日本語入力を中心としたOS開発に携わる。2016年、奈良・吉野の酒蔵「美吉野醸造」の地酒に衝撃を受けて奈良を訪れた際、繁華街に溶け込むように佇む古墳の存在に魅了され、この地の歴史文化にのめり込む。2022年、西山塚古墳の古民家再生プロジェクトを知り押しかけるように参加、cofuniaを設立し、歴史と暮らしが交わる場づくりに取り組んでいる。

結城 博美(Yuuki Hiromi)
ヤマノベコモンズ 代表理事 / ランドスケープデザイナー

「五感が喜ぶ癒やしの庭」を学ぶため1990年代に渡英。森林農法やパーマカルチャーと出会い、それらを活かした空間デザインへとシフト。2016年、奈良に移住し、ランドスケープアーキテクトやグリーンアドバイザーとして活動。京都府立植物園の園芸相談員も務める。2024年、ワーカーズコープ「ヤマノベコモンズ」を設立し、cofuniaの庭づくりにも携わる。

日高 涼子(Hidaka Ryoko)
cofunia 女将

スターバックスコーヒージャパン㈱にて、ストアマネージャー、店舗衛生チーム、エシカルソーシング・サステナビリティチームを歴任。その後、佐賀県の地域おこし協力隊「山菜料理人見習い」として活動し、SNSを活用した里山の魅力発信やイベント企画を担当。山菜繋がりで知った「里山文庫」が宿を開業すると知り応募。cofuniaの開業に合わせて女将に就任。

橋壁 里奈(Hashikabe Rina)
cofunia 女将

染織を学んだ後、民藝や日本の食文化など、暮らしに根ざした手仕事への関心から、栃木県益子町へ移住。民藝や日本の食文化など昔ながらの手仕事に興味を持つなかで、里山文庫を知る。西山塚古墳の麓で始まったcofuniaの取り組みに共鳴し、女将として参加。写真家としての視点も活かしながら、土地に根ざしたおもてなしと、日々の営みを届けている。

福島 妙(Fukushima Tae)
cofunia 事務局(コーディネーター)

エクスポート・ジャパン㈱執行役員として、バックオフィスを担当。観光庁の多言語整備事業では姫路城・彦根城博物館・住吉大社などでディレクターを務める。2022年、関西学院大学の社会人プログラムを通じて地方観光に関心を持ち、奈良市観光協会や明日香村商工会での実務を経験。現在はcofuniaの事務局として、多岐にわたるプロジェクトを推進している。