#03 つち ― 土の棟
世界でいちばん古墳に近い部屋
かつて蔵として使われていた空間は、大地の力強さを感じる隠れ家へと生まれ変わりました。土壁に包まれた一階のリビングは、冬場はあたたかく、真夏でもひんやり。階段をのぼって2階の寝室は印象ががらりと変わる。大きな窓から光が差し込み、目の前に墳丘の姿が広がります。まさに“世界でいちばん古墳に近い部屋”としての特別な時間が流れます。

お部屋の概要
面積:37㎡
設備:2階建て・トイレ・バス付き
ベッド:シングルベッド 2台(定員2名様)
暮らしの跡を受け継いで
もともとは蔵として使われていた建物。リノベーションで取り壊した土壁から生まれた土や、造園の際に出たこの土地の土をモルタルに混ぜ込み、再び部屋の一部として生かしました。梁や構造はそのままに、タンスや長押が置かれていた名残は、今も静かに空間に息づいています。

劇的な変化を遂げた空間
「石室みたい」「カッパドキアのよう」「ヨーダの家?」――。初めて訪れた人が思わずつぶやくほど、cofuniaの中でもひときわ印象的な空間です。壁は古墳の土を混ぜた素材を用い、ボランティアと共に1か月かけて5層を手塗りで仕上げました。

トイレや浴室も一風変わっており、浴槽は前方後円墳のかたち。前方部から入るか、円墳部から入るか、思わず迷ってしまいます。

おすすめの過ごし方
- 静かな一階で、土のひんやりとした空気に包まれて休む
- 二階の窓から、墳丘を眺めながら深呼吸する
- 土の香りをイメージした入浴剤や、どっしりとしたお茶を味わう
五行のかたち ― 紋章について
cofuniaの客室には、それぞれ「木・火・土・金・水」の五行をテーマにした紋章があります。
土の紋章は、大地に根を張り、芽吹きを支える豊かな力を表現しています。
五行で「土」は、すべてを受け止め、育み、安定させる存在。地面の温もりや山や畑の力強さは、生命を養い、心を落ち着かせてくれます。
「土の棟」は、この“土”のエネルギーを体現する空間。包み込むような安心感に浸りながら、心身を静かに整えるひとときをお過ごしください。

BEFORE-AFTER リノベ中の様子



