地域
古墳と人が共に生きる場所で。

山の辺の道
西山塚古墳について
山の辺の道

古代ロマンが息づく、日本最古の道。
「山の辺の道」は、『古事記』『日本書紀』にもその名が記される、日本最古の道とされる古道。沿道には、石上神宮や大神神社、桧原神社、長岳寺などの歴史ある社寺が点在し、「大和(おおやまと)古墳群」と呼ばれる約40基もの古墳が広がります。
古の人々が歩んだ道を辿ることで、歴史との対話が生まれ、過去と現在が交錯するロマン溢れる世界を体感できます。
春の桜、夏の深緑、秋の紅葉、冬の凛とした静けさ ── 四季折々の表情も、この道の魅力のひとつ。
道中には、地元の人々が営む小さな茶屋や農産物の直売所があります。そこで提供されるのは、地元の食材を使った手作りの料理や特産品。地元の人々とのふれあいを通じて、地域の文化や暮らしに触れることができます。
忙しい日常から離れ、心と体をリセットするための静かな時間をお過ごしください。
山の辺の道散策マップ
西山塚古墳

西山塚古墳は、推古天皇のおばあさんにあたる、第26代継体天皇皇后の手白香皇女(たしらかのひめみこ)の墓と言われています。全長約114メートルの前方後円墳で、6世紀前半の築造とみられています。
明治時代に後円部で石棺が見つかり、勾玉(まがたま)や管玉、鈴の破片などが出土した記録もありますが、それらは今、所在不明となっています。
墳丘からは南西に大和三山が見渡せ、西には金剛山地、北には生駒山地が望め、お天気の良い日の夕焼け空は格別なものです。
古墳への想い

古墳と共にある暮らし。
眠りの地が教えてくれる、共生のあり方。
古墳は、古代のリーダーたちが生前に「ここで眠りたい」と願い、風水や地形などを基に選び抜かれた「気の巡りが最高の地」なのだそうです。
かつて果樹園だった西山塚古墳の周辺は、耕作放棄により荒れ、獣害の温床にもなっていました。古墳は私有地であるため、自治体からの支援も望めず、多くの古墳は宅地や学校、寺社の敷地に転用されてしまう運命をたどってきました。
私たちは、この土地を守り、未来へと手渡すために「宿を営む」というかたちを選びました。私たちは、この歴史ある古墳を未来に引き継ぐため、宿を運営することで、古墳の草木の手入れや景観保全にも取り組んでいきます。
*宿泊料の一部は、古墳や周辺環境の維持管理に役立たせています。
お庭のこと
四季を通じて美しく、五感が喜ぶ庭

cofuniaの庭は、四季のうつろいとともに、草花の香り、葉の手触り、虫や鳥の声にふと心がひらく、そんな五感の庭を目指して育てられています。
この庭では、もともとあった石や瓦、70年前の流し台を再利用。スパイラル状の花壇やキーホールガーデン、ビオトープの池が生き物たちと静かに共生する場所になっています。地中を呼吸させるように設計された「水と空気の通り道」や屋根に這わせたグリーンルーフも、自然との対話から生まれた工夫です。
ここは、目で見るだけでなく、香り、音、風の気配に耳を澄ます場所。
cofuniaの庭に一歩足を踏み入れれば、忘れていた感覚がそっとよみがえってくるかもしれません。
見つけてみよう
庭のどこかに、7つの“隠れ古墳”があります。
石や形、木の配置… そっと庭に溶け込むようにデザインされたミニチュア古墳たちは、cofuniaのもうひとつの楽しみ。あなたはいくつ見つけられるでしょう?
