cofuniaの庭

五感がひらく、自然とつながる場所
自然の声や匂い、土の手ざわり —— 便利なものがあふれる今、いつのまにか、遠ざかってきたかもしれません。cofuniaの庭は、そんな日常からそっと離れ、草花にふれ、虫の声に耳を澄まし、季節のうつろいに心をひらく、五感の庭です。
暮らしとつながる「循環の庭」
この庭は、“自然とともに育つ庭”として育まれています。
— 70年以上前に使われていた台所の流し台が、いまは庭の水場に。
— 捨てられるはずだった瓦が、ハーブを育てるキーホールガーデンに。
— 地面の中にも「水と空気の通り道」をつくって、大地がゆっくりと呼吸できるように。
目に見えないところまで、自然と共にあるしくみを大切にしています。
庭に息づく小さな物語たち
— スパイラルガーデン&ビオトープ池(前方後円墳モチーフ)—
もともとこの地にあった石を使って、古墳の形をした花壇と水辺をつくりました。
乾いた場所にはハーブ、湿った場所には水辺の植物や小さな生きものたちが暮らしています。
— キーホールガーデン(瓦のアップサイクル)—
屋根材として使われていた瓦を再利用してつくった円形のハーブガーデン。
季節の薬味や料理に使える草花を育てています。
— グリーンルーフ(草屋根)—
建物の屋根を彩る蔓植物は、ただの装飾ではなく、
小さな生き物たちのすみかであり、庭と建物をなだらかにつなげる橋渡しでもあります。
庭でできること
ふれる、味わう、使ってみる。植物とともにある時間。
cofuniaの庭には、昔から人のくらしの中で活かされてきた植物がそっと根を張っています。ここでは、草花をただ「見る」だけでなく、「使ってみる」「味わってみる」ことも大切にしています。
庭を歩くと出会える植物たち──
• クロモジ
爽やかな香りの枝は、和菓子の楊枝に。
葉はお茶や入浴剤に、鍋に浮かべて香りを楽しむこともできます。
• 梔子(クチナシ)の実
鮮やかな黄色は、昔から天然の染料として親しまれてきました。
たくあんや栗ご飯の色付けにも使われています。
• アカメガシワ
手仕事の素材としても重宝される植物。
葉は柔らかく丈夫で、型染めや草木染めの体験にも使われています。
• ハラン(葉蘭)
料理の下に敷いたり、切って飾ったり。
見た目の美しさだけでなく、抗菌作用もある、知恵のつまった葉です。
• 茶の木の花
白く可憐な花は、お茶にブレンドして香りを楽しんだり、
乾燥させてポプリのように使うこともできます。
• ジンチョウゲ(沈丁花)
三大香木のひとつ。春の入口で、甘くさわやかな香りを届けてくれます。cofuniaの門をくぐると、最初に迎えてくれる香りです。
• ベニバスモモ
淡いピンクの小花を咲かせる春のサイン。赤い新芽とのコントラストが美しく、桜と見間違えるほどの可憐な姿が印象的です。
• ユスラウメ
梅や桜に似た白い花を咲かせ、小さな実をたくさん実らせます。ほんのり酸味のある昔懐かしい味。果実酒にしてお楽しみいただける日も近いかもしれません。
• 紅葉(もみじ)
春に芽吹く若葉は、赤く染まったまま展開します。やがて緑に移ろう、そのグラデーションこそ、季節のなかの静かな変化を感じるひとときです。
• 月桂樹(ローリエ)
cofuniaの看板石のそばに寄り添うように佇む木。「守り」や「幸せ」のしるしとされ、訪れる人々をやさしく見守っています。
• 水菜(むらさき葉)・ハコベ・カラスノエンドウ
スパイラルガーデンでは、野菜と雑草がにぎやかに共演。春には水菜の菜の花が顔を出し、身近な野草たちも庭を彩ります。
五感をひらく植物との出会いは、「自然の恵みを暮らしにどう取り入れるか」という、小さな気づきと発見の時間でもあります。ここでは、“自然とともにある知恵”が、そっと暮らしに寄り添っています。






見つけてみよう
敷地内のどこかに、前方後円墳のミニチュアモチーフが7つ、ひっそりと隠れています。
石のかたち、木の配置、小道の模様……。
この庭に遊びにきたら、ぜひ探してみてください。
気づく人にだけ見える、cofuniaからのちいさな贈り物です。