お食事

お食事

火の棟 — 火を囲み、五感で味わう食卓

いきることはたべること。
たべることは、自然とつながりなおすこと。

五行において“火”は「喜び」や「つながり」をあらわします。かつてこの場所にあった“かまど”をイメージしてつくられた「火の棟」。火を囲むことは、ただ食べるだけではなく、語らい、分かち合い、生きる力を取り戻すこと。

cofuniaの食は、「暮らしの原点に還る」体験のひとつ。発酵、薬草、保存食 —— 先人たちが自然と共に編んできた知恵と営みを、いまの食卓にもう一度。

奈良の土地に根づく素材と五行の思想を重ねながら、季節ごとに、からだとこころに寄り添う味をお届けします。


【夜ごはん 〜 自然と身体を内側から整える】

「発酵と薬膳の夕餉」プラン

麹や醤、酒粕など、日本各地で受け継がれてきた発酵文化と、東洋医学に根ざした薬膳の智慧。cofuniaの夕食は、このふたつをかけ合わせた「養生の食卓」です。

発酵の力は、時間とともに素材の旨味と栄養を引き出し、腸を整え、免疫力を支える“食べるおくすり”。麹や酵母の働きで栄養素が分解され、消化吸収もしやすくなる、からだにやさしい知恵の味わいです。

そこに重ねるのが、薬膳の考え方。
「春は巡らせ、夏は冷やし、秋は潤し、冬は温める」—— 自然とともに変化する体調や気候に合わせて、食材や調理法を選び、からだの内側から整えていきます。

西山塚古墳という、時を超えた静かな場所で。
身体と心に寄り添う一皿をお届けします。

コース内容(一例)

前菜3種

  • 高野豆腐のフリット
  • 旬菜生春巻き
  • 酒粕椎茸ペーストと油揚げのブルスケッタ風

焼きもの

  • 大和ポークと当帰を練り込んだソーセージ
  • 胡麻豆腐
  • 季節野菜2種

  • 季節の薬草を使った「四季の養生鍋」

ごはん、香の物

四季の養生鍋について

「四季の養生鍋」は、古代の陰陽五行思想にもとづいた、身体に寄り添う薬膳鍋。
薬草やスパイスを効かせた出汁に旬の野菜を合わせ、四季の巡りと体調に合わせた味わいをお楽しみください。

  • 春の養生鍋|巡る「緑鍋」 ― ほうれん草 × 菜の花
  • 夏の養生鍋|冷ます「赤鍋」 ― トマト × 唐辛子
  • 秋の養生鍋|潤す「白鍋」 ― 豆乳 × 白きくらげ
  • 冬の養生鍋|温める「黒鍋」 ― 黒胡麻 × プーアル茶

*ヴィーガン対応可。内容は季節により変わります。
*写真はイメージです。


「発酵と薬膳の夕餉 + 奈良の酒3種飲み比べ」プラン

上記養生鍋コースに、食前酒とご自由にお選びいただける奈良の日本酒3種類をおつけします。

〜 奈良のお酒、菩提酛(ぼだいもと)仕込みの酒について 〜

室町時代、奈良・正暦寺の僧侶たちが生み出した「菩提酛(ぼだいもと)」は、日本酒の原点ともいえる古い酒母製法です。一度は姿を消したものの、現代の酒蔵によって復活し、今も奈良の風土の中で受け継がれています。

仕込みには「そやし水」と呼ばれる乳酸発酵水を使い、雑菌を防ぎながら自然な酸味と深みを引き出します。まるで熟成白ワインのようなまろやかな味わいで、食中酒としてもおすすめです。

cofuniaの「日本酒飲み比べ付きプラン」では、菩提酛を含む奈良の地酒3種を、お料理とともにお楽しみいただけます。


【デザート・ドリンク】

cofuniaでは、奈良の自然から生まれたお酒や甘味も楽しんでいただけます。
食後は、身体にやさしい素材を使ったスイーツや、地元の酒蔵による菩提酛を中心としたテイスティングを。

  • 酒粕ティラミス
  • 菩提酛3種お試しセット
  • その他、クラフトビール、薬草カクテル、ソフトドリンクなど

【大和の朝食 — 目覚めにやさしい季節の朝ごはん】

一日のはじまりを、心と身体にやさしく整える朝の膳。
土鍋炊きの古代米、奈良の発酵食材、旬野菜のおひたしなど、素朴ながらも滋味深い味わいをお楽しみください。


【週末カフェ】

週末には自家製のドリンクやスイーツを中心としたカフェをオープンしています。山の辺の道散策の途中にぜひお立ち寄りください。

カフェ営業日:毎週 土・日
時間:10:00〜14:30 (L.O. 14:00)