#01 こがね ― 金の棟
静寂を宿す洋館の間
外観は古民家。しかし一歩足を踏み入れると、空気がふっと変わります。深いネイビーの壁と真鍮の灯りが静かに揺れる空間は、どこかヨーロッパの洋館を思わせる佇まいです。イギリス人アーティストが滞在制作した真鍮のランプが、青い壁にやわらかく映えます。壁の塗料はイギリスから取り寄せたこだわりのもの。
お部屋の概要
- 面積:26㎡
- 設備:平屋・トイレ・バス付き
- ベッド:シングルベッド 2台(定員2名様)

暮らしの跡を受け継いで
この部屋は、もともと和室として使われ、縁側には足踏みミシンが置かれていました。いま、そのミシンはライティングデスクとして再生され、部屋に新しい命を吹き込んでいます。ベッドやデスクは大工による造作家具、椅子や調度品はアンティークショップを巡って集めたもの。かつての民家の佇まいをぜひ探してみてくださいね。

アーティストの手仕事
玄関のた真鍮のランプシェードは、鎚起(ついき)という金工技法で打ち出されました。中央のランプシェードは、イギリスから滞在したアーティストによるデザイン。深い青の壁に映えます。灯りを落とせば、部屋全体が美術館のような静けさに包まれるでしょう。


おすすめの過ごし方
- ライティングデスクで手紙や日記を綴る
- ランプの灯りだけで静かに本を読む
- 縁側でお茶を飲み、風を感じる
時間がゆるやかにほどけ、心をリフレッシュさせたい方におすすめです。

五行のかたち ― 紋章について
cofuniaの客室には、それぞれ「木・火・土・金・水」の五行をテーマにした紋章があります。金の紋章は、古代の象形文字をもとに、磨かれた金属の表面に光がふわりと反射し、きらめきが澄んだ空気の中へと広がっていく姿を描いています。
五行で「金」は、物事を研ぎ澄ませる力を持つといわれます。
金属が冷えて固まるように、漂うものを収束させ、かたちを与える。
冷静に物事を見極め、芯を強く保つ力は、やがて洗練された美しさへと結実します。
深い藍色の壁と真鍮のランプに包まれた「金の棟」は、その“金”のエネルギーを映す空間。
心を静かに整え、清らかな時間をもたらしてくれるでしょう。

BEFORE-AFTER リノベ中の様子


